新海誠監督の映画「言の葉の庭」の文庫本の小説を読みました。小説では映画の内容にプラスして映画のラストからの続きのストーリーと、その後の結末も語られています。映画「言の葉の庭」を見た方は、新海誠監督がその後、どのような物語を描かれたのか気になるのではないでしょうか?以下よりネタバレも含みますので、その点ご了承ください。

スポンサーリンク


小説「言の葉の庭」

%e5%b0%8f%e8%aa%ac

2014年4月11日に「小説 言の葉に庭」が発売されました。映画の公開が2013年の5月31日でしたので、映画が公開されてから約1年の月日を経て発売されました。そしてもちろん、小説(文庫)を手掛けたのも映画と同様に新海誠監督になります。

「言の葉の庭」映画と小説の違い

「言の葉の庭」の映画では、最後タカオがいつもの庭園でユキノさんへの靴を完成させたところで完結していますが、小説では「エピローグ」としてその後の2人の事が書かれています。また映画では、タカオとユキノ2人の視点から物語は展開していますが、小説では語り手を増やして物語に登場する様々な人物の視点で書かれています。

「言の葉の庭」その後

映画のラストは、ユキノが去ってから初めて迎える冬に、いつもの庭園でタカオが、ユキノから届いた手紙を読むシーンがあります。その手紙でタカオはユキノが故郷で教師をやっていることを知るのでした。そんなタカオはユキノのために作った靴を完成させて、自分が今よりももっと成長したら会いに行きたいというメッセージで幕を閉じます。

小説(文庫)では、タカオが靴作りを職にするための勉強のため、留学することやそれまでの経緯、そしてユキノさんと再会するまでが書かれています。

タカオの靴は未完成だった!?

映画の最後にユキノさんのために作った靴がいかにも完成したようにでててきましたが、あの靴は本当は未完成だったのです。それはタカオ自身が一番分かっていて、だから映画のラストではもっと成長したら会いに行こうという結びにしていたのだと思います。

でも高校一年生の少年が、女性のパンプス?を独学で完成させたというだけで、かなりレベルが高いですよね。普通の高校一年生なんてこれから自分が何をしたいかなんて考えている子の方が珍しいのではないでしょうか。

小説では、タカオが母である怜美(レイミ)にあの靴を見せて、女性のユーザー目線の意見を聞いてやっぱり独学ではダメだということを確信したのです。「ヒールの付き方が左右非対称」「革のシワ」「中底の芯が柔らかすぎる」など、高校生のタカオが作った前提ではなく、一般的な商品として見て、お客さんに売れる商品のレベルには達していない旨を指摘されます。

しかしタカオはそんな辛辣な意見に対して決して不機嫌になるでもなく、むしろすがすがしいといった様子でした。きっと、独学では限界があると既に自覚があって誰かに一応確認したかったんだと思います。

スポンサーリンク


本場イタリアへ留学!?

タカオは高校卒業と同時に靴づくりを本格的に学ぶために、イタリアのフィレンツェに留学をします。学校の先生からは、将来を考えて大学に進学したほうがいいんじゃないかとも打診されましたが、タカオの気持ちは一切ぶれることはありませんでした。

再会まで・・

4年半もの月日を経てついにタカオとユキノは再会することになります。
その間は最初は手紙でのやりとりしていて、タカオが留学するタイミングでEメールのやりとりに変わり、2カ月に1回位のペースで情報交換をしていました。でもそのやり取りの中でお互いの核心的な部分(恋人はいる・いない)にはあえて触れてはいませんでした。
このあたりは相変わらず2人の不思議なところだなぁと思います。庭園で頻繁に会っていた時と全く変わらないですよね。あの時は、お互い名前も年齢も知らない状態で、接していたのですから・・・。お互い相当な奥手です。

スポンサーリンク


再会

再会の場所は、やはりあの庭園でした。そして、やっぱりその日も雨。
2人が会う時は雨というのは、年月を経てもお決まりになっているようですね。タカオのバックには、2年間の修行の集大成ともいえる、ユキノのために作った5㎝程のヒールのパンプスが入っています。

タカオが、庭園に着くとそこには、淡い緑色のスカートをはいた女性が・・・。ユキノさんと確信した。そして彼女も、こちらを向いた。
緊張から泣き出しそうな表情の彼女がゆっくりと笑顔に変わる・・・。

この後”タカオとユキノはどうなるんだろう”ととても気になるシーンで小説の話はここでラストとなります。かなり含みを持たせた感じで終わるところも如何にも新海誠監督っぽいところですよね。

この後タカオとユキノは付き合ったのか?ユキノに恋人はいるの?もしかして結婚しているとか?色々なことを考えてしまいますが、もうそこは想像にお任せしますといった感じですよね!

まとめ

新海誠監督「言の葉の庭」小説(文庫)では映画で語られなかった、その後の部分が語られていました。小説の”その後”の感想としては、人生をうまく歩けていなかった2人が庭園で出会い、別れ。そして少しずつ自分の人生を歩き出せてきた2人がまた同じ場所で再会できたことがとても微笑ましい。欲をいえば再会した後の展開をもう少し知りたかったがこういう終わり方も新海イズムなのかなと・・・。ここでは、あらすじ程度で書いていますので、細かい部分まで知りたいという方は是非小説を手に取ってみてください。

スポンサーリンク