新海誠監督「言の葉の庭」の映画と小説両方みました。ここでは主に映画で語られなかった内容についてフォーカスしたネタバレと感想をお送りします。映画の46分間の中で語られなかった真実が小説にはありました。映画の内容を補完している小説の内容(ネタバレ)を知ることで更に「言の葉の庭」を楽しんで頂けるのではないかと思います。

映画を見ていない方は、映画のあらすじ(ネタバレ)をコチラで紹介しています。↓↓↓
「言の葉の庭」あらすじネタバレ!孤悲物語

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小説と映画の違い

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小説と映画の内容についてですが、違いがいくつかあります。まずは、物語を語る視点の違いがあります。映画は、秋月孝雄(タカオ)と雪野百香里(ユキノ)2人の視点から展開されているストーリーとなっています。

そして小説はというと、タカオとユキノに加えて、タカオの母(秋月怜美)とタカオの兄(秋月翔太)、ユキノの元恋人だった伊藤先生、そしてユキノを退職に追いやった主犯格の相沢祥子の視点が加わるためかなり映画の内容を掘り下げた内容となっていました。映画に比べて小説は情報量が多く、多角的に内容を理解できるため、映画で抱いた感情と小説ではかなり印象が変わった部分がありました。

「言の葉の庭」小説で知った真実

46分間の映画では、語られることがなかった真実があります。映画ではちょい役だったタカオの母親やお兄さん、ユキノの元カレの伊藤先生、そしてユキノを退職においやった相沢祥子の事が小説では掘り下げられていました。小説を観た後に映画をもう一度見てみましたが、夫々の人物への見方や評価や感想もかなり変わってきました。

以下より小説のネタバレを含みます。

タカオの母 秋月怜美

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映画では、本当に少しだけ出てきた感じの秋月怜美(タカオ母親)ですが、映画での印象は、いい年した2児の母親が男に依存してしょっちゅう家出しているというイメージですが・・・小説でもほとんどそのままといった感じです。

新しく分かった事実としては、タカオの兄の翔太は、怜美が大学に在学中に5歳上の商社マンと付き合っていて、予定外の妊娠・出産・結婚であったこと。そして子供の名前は父親の名前からのしりとりで決めたこと。タカオの父親は孝志(タカシ)で、長男が翔太(ショウタ)そして次男が孝雄(タカオ)。やっぱりかなり適当なお母さんという印象は変わらなかった。
唯一好印象な点としては、怜美の職業は大学の事務員であること。てっきり夜の仕事(お水)かと思っていたが、意外としっかりとした職についていて少しだけ安心しました。

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ユキノの元カレ 伊藤先生

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伊藤先生も、映画ではちょい役でした。ユキノ先生の元カレでユキノ先生が一番苦しい時に手を差し伸べるでもなく、周りの声ばかりを気にしてユキノ先生を見放してしまった薄情な男といった印象です。

小説での伊藤先生は、硬派でユキノ先生のことを本当に好きだったんだなぁと感じました。ただ少し不器用であったがために、関係が破綻してしまったのだと思います。
ユキノ先生が赴任してきた時に、容姿端麗のユキノ先生に独身の先生方の間では獲得レースのような事が起こっている中、伊藤先生はまったく無関心で遠くからその様子を眺めている感じでした。
その後、文化祭の打ち上げがきっかけで、お互い惹かれ合っていきました。そして伊藤先生は、生まれて初めて女性に対して「結婚したい、結婚して永遠に自分のものにしたい」と思っていました。

ユキノ先生が、相沢祥子が中心になっておこした、授業のボイコットや
保護者へのデマ情報の漏洩などによって憔悴しきっている時に、伊藤先生が手を差しのべなかったのは、教師という職業を選んだユキノへの「愛の鞭」のような意味でそういう行動をあえてとっていたようです。今後も起こるであろう問題を自分で解決して、教師として自立して歩んでいけるようにという応援も含んでいました。

でも、それが結局お互いの信頼や気持ちをつないでいたものを壊してしまい。気づいたときには手遅れになって、ユキノの方から別れを告げる形になりました。
一言で済ませていいかはわかりませんが「飴と鞭」の割合を間違えちゃった感じですね。そして後悔先に立たずとはこのことです。人生で最愛の人を失ってしまたのですから・・・。

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問題児?? 相沢祥子

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映画での相沢の印象は、おそらく”最悪”以外ありえないかと思います。自分の彼氏を寝取ったような感じの噂を学校中だけではなく保護者にも流して、何も悪くないユキノ先生を学校に居られなくしてしまった張本人ですから!私もそう思っていました。

しかし、相沢祥子をそうさせてしまったのには理由がありました。

まずは、相沢祥子という女生徒がどんな生徒かということですが、実は元々中学生の時はオタクグループに属していた普通の生徒でした。それも、男子が特に苦手で男子と接するのが苦痛な程でした。
映画の中での相沢は、取り巻きの男までいて男をとっかえひっかえするような感じの子に見えましたがそんな時もあったんですね。

とある日、相沢は人生を考え直して、オタクグループにいてクラスのイケてるグループから「キモイ」などと罵られ続けるのかと考えた時に、オタク側からイケてるグループ側に行ったほうが人生楽しく生きられるのではないかとひらめき、中学3年生の2学期に一念発起して、自分をかえていったのです。髪をおしゃれな美容室できって、髪の色は明るく、そしてスカートは短くしてクラスの男子からも一目置かれる存在になっていったのです。

高校に入ってからも、クラスでは目立つ存在になり楽しい毎日をおくっていたわけですが、その時の古典の教師がユキノ先生でした。

相沢は最初からユキノ先生に敵対心を持っていたかという全く別の感情を持っていました。そう「大好き」だったんです。うそでしょと思うかもしれないですがこれは事実です。相沢は、ユキノの溢れんばかりの美しさと誰にでも公平に接する人柄に夢中になりました。そして、ユキノ先生に気に入られるために古典だけは勉強熱心でした。

じゃあなんで、そんなに好きなユキノ先生を相沢がクラスを巻き込んで先生を追い込み憔悴させ、そして学校を去るまでの経緯に至ったかということが漠然と疑問に上がってくると思います。

その原因は「色恋」と「高校生の未熟さ」ということに尽きるかと思います。

相沢は、高校2年の時に高校3年のバスケ部キャプテンの牧野先輩に恋をしてその後、付き合っていました。とはいっても、牧野は完全に相沢のことを遊び半分の女として見ていました。そして、仮にも付き合っている相沢という存在がいながらも、牧野はユキノ先生が前から気になっていて何度も迫っていました。そしてある時相沢はその事実を知ってしまうのです。次第に牧野から日に日に連絡が途切れがちになりどんどん不安になっていった相沢が出した答えが「全部ユキノ先生のせい」という捻じ曲げられたような気持ちであった。

そしてここから、相沢を中心としてクラスメイトや保護者も巻き込んだユキノへの嫌がられがはじまるのです。

まさに「可愛さ余って憎さ100倍」といったところでしょうか?いや?というよりは完全に八つ当たりですね!ユキノ先生は全く悪くないということは相沢本人も心の奥底では分かっていたはず・・・だけど牧野先輩を好きでその牧野先輩の心を奪ったのは、まぎれもなくユキノ先生でそのどこにもぶつけようがない感情のはけ口が運悪くユキノ先生になってしまい最悪の結果となってしまいました。
映画の中では、このような背景が一切なかったため、相沢がただの憂さ晴らしか教師いじめをして楽しんでいるだけという感じに映っていましたが、こんな根が深い話だったとは・・・。ユキノ先生にしてみればとんだ災難ですが、相沢にも個人的には情状酌量の余地はあるかと思います。。。

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タカオとユキノのその後・・・

映画では、ユキノが去って迎えたとから間もなくタカオの元に手紙が届き、故郷で教師をしていることを知りました。タカオは、ユキノのために作った靴をベンチにおいて「いつかもっと成長したら会いに行こう」という感じでエンディングを向かえたと思います。

小説にはその続きが、「エピローグ」として書いてあります。果たしてタカオとユキノは無事再会を果たせたのでしょうか。

「エピローグ」の内容についてはココ↓↓↓
「言の葉の庭」その後!小説で語られた結末!

まとめ

みなさん「言の葉の庭」の小説で語られた真実(ネタバレ)は如何だったでしょうか
。きっと映画でもった印象がガラッともしくは少しは変わったのではないでしょうか?46分間の映画は、全てを理解する上では少し情報量が少ないかなという感想も持っていますが、逆に情報量が少ないほうが色々想像できるというメリットもあるので、やはり一長一短かとおもいます。今回お送りさせて頂いた情報をインプットした上で、映画を見て「言の葉の庭」を更に堪能して頂ければ幸いです。

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